ガラス工事業とは
ガラスを加工して工作物に取付ける工事のことです。
ガラス加工取付け工事、ガラスフィルム工事などがガラス工事業の工事になります。
軽微な建設工事以外のガラス工事を請け負う場合には、公共工事、民間工事かに関わらず建設業許可のガラス工事業許可を取得しなければなりません。
500万円以上のガラス工事を施工するのであれば、ガラス工事の建設業許可が必要になります。
500万円以上の工事を施工することがなくても、元請や取引先からガラス工事の許可を取ってくださいと言われてることもあります。
経営業務管理責任者の要件
法人では常勤役員のうちの1人が、個人事業主の場合は本人が、次のいずれかに該当しなければなりません。
ガラス工事業の会社で5年以上の役員経験があること
建設業許可の会社であれば、建設業許可通知書のコピーと5年間以上の役員期間の記載されている登記簿謄本(履歴事項全部証明書)などで証明します。
建設業許可がない会社であれば、ガラス工事とわかる工事請負契契約書、注文書、請求書等と役員期間の記載されている登記簿謄本(履歴事項全部証明書)などで証明します。その場合、複数の会社での役員期間の合算でも可能です。
ガラス工事業を個人事業主として5年以上営んでいること
ガラス工事とわかる工事請負契契約書、注文書、請求書などと5年間以上の確定申告書などで証明します。
ガラス工事業以外の建設業の会社で5年以上の役員経験があること
建設業許可がある会社であれば、建設業許可通知書のコピーと5年間以上の役員期間の記載されている登記簿謄本(履歴事項全部証明書)などで証明します。
建設業許可がない会社であれば、工事請負契契約書、注文書、請求書などと役員期間の記載されている登記簿謄本(履歴事項全部証明書)などで証明します。複数の会の役員期間の合算でも可能です。
ガラス工事業以外の建設業を個人事業主として5年以上していること
工事請負契契約書、注文書、請求書などと5年間以上の確定申告書などで証明します。
一般建設業での専任技術者の要件
次のいずれかに該当する人を営業所ごとに常勤で配置しなければなりません
ガラス工事の実務経験が10年以上ある者
建設業許可のある会社での経験であれば、建設業許可通知書のコピーと厚生年金被保険者記録照会回答表などで証明します。
建設業許可のない会社での経験であれば、ガラス工事とわかる工事請負契契約書、注文書、請求書などと厚生年金被保険者記録照会回答表などで証明します。
指定学科(建築学、都市工学)卒業とガラス工事の実務経験
中等教育学校、高等学校、専修学校の場合は5年以上、高等専門学校および大学の場合は3年以上の実務経験のある者
建設業許可保有会社での経験であれば、卒業証明書と建設業許可通知書のコピーと厚生年金被保険者記録照会回答表などで証明します。
建設業許可がない会社での経験であれば、卒業証明書とガラス工事と明確にわかる工事請負契契約書、注文書、請求書等と厚生年金被保険者記録照会回答表などで証明します。
次の国家資格などを有する者
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上げ)
・職業能力開発促進法のガラス施工(2級の場合は3年以上の実務経験が必要)
1級建築施工管理技士および2級建築施工管理技士(仕上げ)であれば、問題ありません。
特定建設業で取得する場合の専任技術者の要件
次のいずれかに該当する者を営業所ごとに常勤で配置しなければなりません。
一般建設業の要件のいずれかに該当する者で、更に元請として4,500万円以上(消費税込)の工事について2年以上指導監督的な実務経験を有する者
建設業許可通知書のコピーと工事請負契契約書、注文書、請求書などで証明します。
次の国家資格等を有する者
一級建築施工管理技士
ガラスフィルム工事と内装工事
ガラス工事は、ガラス本体の切り貼りや加工などがあります。ガラスそのものを加工して窓枠にはめ込んだりする工事になります。
ガラスフィルム工事は、すでにあるガラスにガラスフィルムを貼付する作業です。ガラス工事とガラスフィルム工事は、その内容に違いがあります。
飛散防止フィルムや断熱フィルムでは、内装工事で許可を取ればよいのか、ガラス工事で許可を取ればよいのかわかりにくくなっています。
装飾フィルムは内装で、機能性向上のフィルムはガラスとなります。
ガラスフィルム工事にも2種類あって、ガラスの装飾をする場合のフィルムは内装工事に該当して、断熱や飛散防止といったガラスの機能を向上するためにする工事は、ガラス工事になります。
ガラスの装飾をする場合のフィルムは内装工事になって、断熱や飛散防止といったガラスの機能を向上するための工事は、ガラス工事となります。
10年の実務経験を証明する
10年の実務経験を証明するには、月1件程度で、ガラス加工取り付け工事、もしくはガラスフィルム工事を施工していたことがわかる請求書と入金通帳を準備しなければなりません。
請求書の内容から、ガラス工事であることがわかる必要があります。